驚きの人体 筋肉編
骨格筋:全身に広がり運動を行う筋肉。運動神経に支配される。
平滑筋:内臓の壁には意思でコントロールできない筋肉。
心筋 :心臓の壁には絶えず動き続けている筋肉。
骨格筋は骨についてる筋肉で、たくさんの筋線維が束になってできています。筋肉は
筋線維の1本1本が力を出して縮むことで動いています。
筋線維には、赤っぽい色の赤筋(遅筋)と、白っぽい色の白筋(速筋)の2種類があります。
これは、毛細血管の数の差によるものです。赤筋のほうが酸素を豊富に取り込めるので、疲れにくい。
赤筋はエネルギーが少なくても長時間働ける性質を持っています。白筋はエネルギーを多量に
使って瞬時に収縮する瞬発力を持っています。
以上のことから持久力をあげたいときには赤筋を瞬発力をあげたいときは白筋を鍛えると
よいと思います。
★★★★★★★★★★★★★★★★ 筋肉の不思議★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
①乳酸は疲労物質ではありません
運動後に筋肉痛が起こるのは、疲労物質である乳酸が
血液中に溜まるからだと長年言われてきましたが、最近の研究で
乳酸が疲労物質ではないことが明らかになりました。
乳酸は、運動中も運動後も糖に変わったり、二酸化炭素に変わったり
して完全に使われます。また、乳酸が分泌されることで成長ホルモンが
分泌され、代謝も促進されます。
運動によって使われたブドウ糖やグリコーゲンから生成される物質が
乳酸なのです。グリコーゲンをたくさん蓄えている速筋が、心筋や遅筋
に血液中から乳酸の形でエネルギー源を送り届けているのです。余った
乳酸は、肝臓が回収しています。
②年を重ねるごとに筋肉痛が遅れるのは?
普段あまり運動をしない人が急に運動をすると、筋線維がわずかに傷
ついて浮腫を起こす。運動後に浮腫は自然と修復されますが、その過程で
炎症を起こす物質が産生され、これが刺激となって筋肉痛が起こります。
筋肉を修復しているのが白血球です。年を重ねていって血液循環が悪くなると、傷ついた
筋線維に白血球が集まるまで時間がかかってしまいます。現場に駆けつける
のが遅ければ、それだけ修復作業も遅れます。そのため、筋肉痛もすぐには現れないのです。
以上のことから年齢にはあまり関係なく、血液循環の悪い人は、筋肉痛が現れるのも遅くなる
ということです。
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