驚きの人体 骨格編
骨格とは
骨格とは骨組みのことです。ビルなどの建物に例えると
鉄筋のようなものです。頭蓋骨を乗せた背骨(脊柱)は二足歩行
体を支える役目をはたし、胸骨と鋤骨は鳥かごのような胸郭をつくって
心臓や肺を守り、骨盤は腸や泌尿器、生殖器を保護しています。
骨格は、硬い椎骨とクッションの役目を果たす軟骨性の椎間円板が交互
に24個つながり、前後にゆるやかなS字を描いた構造をしています。細かい
骨がついているため、上体を前後に曲げたり、ひねったりと自由に動かす
ことができます。
歩行の際は上下運動の衝撃を吸収し、脳へのダメージを和らげるバネの
働きをしています。そのため、姿勢が悪いと重心がずれるので、特に腰の筋肉
が緊張して腰痛を起こしやすくなります。
骨も細胞と同様に生まれ変わっています。骨をつくる働きをする骨芽細胞と、
古い骨を吸収する破骨細胞が、バランスをとりながら骨を新しく形成しているのです。
★★★★★★★★★骨格の基礎知識★★★★★★★★★
①全身の骨の数:成人で206個
②最も長い骨 :大腿骨で35~45㎝
③最も小さい骨:耳の中にあるアブミ骨(長さ3〜4㎜)
骨の中は空洞だから軽い
骨は通常、表面を覆う骨膜、隙間なくぎっしり詰まった硬い骨の
塊である緻密骨、スポンジのように無数の隙間がある海綿骨からなっています。
そして、中心部は空洞になっているので軽いが、力学的には折れにくい構造を
しています。この仕組みは鉄橋の建設にも活かされています。
骨の成分は大部分がカルシウムとリンなどの無機質ですが、骨細胞に栄養
を与えるため、すみずみまで血管が通っています。骨の表面の骨膜には神経
が分布していて痛みを感じたり、骨が折れたときには修復も行っています。
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